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フーナー検査

フーナー検査とは

頚管粘液は排卵数日前から顕著に増量し、最終低温日頃に0.3~0.4mlに達し、水様透明となり牽糸性(水飴のように粘液が糸を引く様子)も15cm以上となります。

このような定期的な変化が認められる粘液は精子の遡上に適しています。精子は良好な頚管粘液の存在している時のみ子宮腔の中に泳いで進入します。

フーナー検査とは、排卵前の頚管粘液が出ていると思われる時期に性交後に来院していただき、その粘液の中に動いている精子がどのくらいいるかを調べる検査です。

 

検査の評価方法

結果の評価は以下の通りです。
(運動精子数/400倍視野当たり)

優  15個以上 有意に妊娠率が高い
良  10~14個 妊娠は十分に期待できる
可   5~ 9個 妊娠は期待できる
不良  4個以下 妊娠率は有意に低い

 

来院のタイミング

性交後、6~12時間以内に来院されてください。
具体的には以下のパターンとなります。

① 前日・夜 性交して 午前中 来院
② 当日・朝 性交して 午後     来院

★性交後に上記以上の時間が経過しても、結果が良ければ問題ありません。

 

注意点

粘液の出かたには個人差があり、排卵の何日も前から出る人もいれば、排卵直前にしか出ない人もいます。
フーナー検査がそのタイミングに当たるかどうかなので、1度や2度悪い結果が出たからといって、決して自然に妊娠できないという事はありません。
タイミング療法をしていることにもなるので、何度か検査していくこともよくあります。

 

何回繰り返してもよい結果が得られないときは?

抗精子抗体を検査する(採血) 

抗精子抗体とは精子を攻撃する抗体のことで、抗精子抗体と精子が結合してしまうことで精子は運動を停止させてしまいます。この抗体には精子の動きを止めてしまうもの(不動化抗体)、精子同士をくっつけるもの(凝集抗体)、精子の受精機能を破壊するもの(受精阻害抗体)があることが確認されています。
また、この抗体は女性の頚管粘液、子宮腔、卵管などの中に存在します。つまり、通常精子が卵子と受精するための通り道に抗精子抗体が存在しており、精子が卵子まで到達することが難しいため一般的には抗精子抗体があるとその値にもよりますが、自然妊娠は難しいとされています。

 

人工授精を行う

精液を処理して、運動精子を回収した液を、子宮の中に直接注入する方法です。

 

 

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