子宮がん検診
子宮がん検診のすすめ
通常子宮がん検診というと、一般的には子宮の出口にできる子宮頸がんの検診のことをいう場合が多いです。
内診で腟内の視診と子宮頸部の細胞をブラシ状のもので擦って採取します。採取した細胞は顕微鏡検査に提出され、正常、異形成、がんの有無の判定がされます。
少々出血する可能性もありますが、痛みはほとんどありません。
検査は、数分で終了します。
この子宮頸がん検診によって、子宮頸がんは初期段階で発見されることが多いとされています。
子宮体部や卵巣も含めたがん検診
一般的には「子宮がん検診」というと「子宮頸部細胞診(+婦人科内診)」を示します。
これは子宮頸部のがんの診断はできますが、子宮体部や卵巣などの臓器の診断には不十分です。
骨盤の中にある子宮体部や卵巣の異常を発見するためには経腟超音波検査がおすすめです。
当クリニックの子宮がん検診では、基本的に「子宮頸部細胞診」+「婦人科内診」+「経腟超音波」を組み合わせた「子宮がん検診」を推奨しています。
また、不正出血などの症状がある方、子宮体がんのリスクがある方、超音波検査で内膜が厚く見える方などは子宮体がん検診を受けていただいた方が良い場合もあります。
子宮の内部まで細い管状の器具を挿入し、内面をこするようにして細胞を採取します。子宮体がんや、その前がん病変の有無を検査します。
名古屋市の子宮がん検診(公費)
自己負担金
500円 (自己負担金免除制度もあります)
以下のすべてに該当する方が名古屋市の子宮がん検診の対象です
- お勤め先等で子宮がん検診を受ける機会がない方
- 市内に居住地を有する20歳以上の女性(今年度中に20歳になられる方を含む)
- 前年度に本市の子宮がん検診を受けていない方
この条件のほかに、無料クーポン券の仕組みもあります。
無料クーポン券対象年齢の方は、上記条件は関係ありません。
子宮がん検診の頻度
2年度に1度
例えば、2022年度(2022年4月~2023年3月)に受けた人は、2024年度に名古屋市の子宮がん検診を受けることができます。
自己負担金免除制度
- 70歳以上の方(今年度、70歳になられる方を含む)
- 無料クーポン券対象年齢の方
- 市民税非課税世帯の方
- 名古屋市医療費助成制度(障害者医療・ひとり親家庭等医療)受給者
- 名古屋市福祉給付金受給者
- 中国残留邦人等に対する支援給付受給者
- 生活保護世帯の方
無料クーポン券
無料クーポン券対象年齢の方は、受診年4月1日時点の年齢が
20歳、25歳、30歳、35歳、40歳
だった方です
*無料クーポン券対象年齢の方は、前年度に名古屋市の子宮がん検診を受けていても、検診受診が可能です。
*無料クーポン券は6月頃発送されます。お手元にクーポン券がなくても、生年月日の確認できるものをご提示いただければ、無料で検診を受けていただけます。
*無料クーポン券対象の方が、子宮体がん検診を受診された場合は、自己負担金500円かかります。
詳しくは、名古屋市子宮がん検診のホームページをご参照ください。
がん検診受診時の注意点
月経中を避けて受診しましょう。
月経中は、
・大量の血液により充分な細胞量が採取できない
・細胞が出血の影響を受け、検査の質が落ちる
などの影響がでてしまいます。検査の精度を上げるためにも、可能ならば月経周期を考慮して受診時期を調整しましょう。
服装について
パンツスタイルやタイトスカートよりも、ゆとりのあるスカートを着用されるほうが、診察の準備がしやすくなります。
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ワクチン・がん検診その1 ワクチン・がん検診その2