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性病検査

性病・性感染症の原因

性病・性感染症(STD)は、感染している人との性行為により感染します。
おりものの異常、外陰部にできものができている、性交痛や排尿痛がある、コンドームのない性交渉をした、複数の性交パートナーがいる人などは注意が必要です。

気づかずに放っておくと誰かにうつしてしまったり、悪化して治りにくくなったり、将来妊娠が難しくなるケースもあります。気になる人は検査を受けてみましょう。

また、パートナーが性病になってしまった場合ご自身も感染している可能性があります。症状がなくても検査を受けてみることをおすすめします。

性病はいくつか種類がありますので可能であればパートナーに、いつ頃どんな診断を受けたのか確認していただくと今後の検査や治療に役立ちます。

 

梅毒について

梅毒は、性行為や妊娠(母親から胎児)によって感染する感染症の一つです。

梅毒の原因と症状

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされ、感染部位で硬い丸い潰瘍(硬性下疳)が現れます。
ただし、この症状は自然に症状が消えることもあり、気づきにくく感染を広げてしまうケースがあります。

その他に手足、お腹や背中などに赤い湿疹ができたり、全身の症状(疲労感、発熱、リンパ節の腫れや痛み)があります。
早期に発見・治療することが重要であり、治療せずに放置すると深刻な状態になる可能性があります。

最近では、若い女性の間でも梅毒患者が急激に増えている為、早期検査を推奨しております。

梅毒の検査

症状だけでは梅毒と診断することは困難であり、血液検査にて診断します。

梅毒の治療

治療には抗生物質の内服や注射を使用します。

抗生物質にアレルギーがある方には、アレルギーのない別の抗生物質を使用することもあります。
治療の効果判定は抗生剤を使用してから4週間後に再度採血を行い判定をします。

治療効果が不十分であれば、引き続き抗生物質を使用します。
治療が終了しても1年間は定期的に採血を行い、血液検査に異常がないかを確認します。

妊娠中の梅毒

妊娠中の梅毒は、胎児への感染リスクがあるため、早期に治療することが重要です。
妊娠中は、胎児に影響のない抗生物質が処方されます。

 

 

クラミジア感染症について

日本国内で最も多い性感染症で、クラミジア・トラコマティスという病原体が、性行為などにより粘膜に感染します。感染した場合、女性ではクラミジア頸管炎、男性ではクラミジア尿道炎などの病気を引き起こします。

クラミジア感染症の症状や影響

感染した女性の90%は無症状ですが、症状がある方では、おりものが増えたり、不正出血や下腹部痛、時には右上腹部痛などをみとめます。
治療せずに放置していると、上行感染により、卵管閉塞や骨盤内癒着をきたし、不妊症や子宮外妊娠の原因になる可能性があります。

また、妊娠中の方には流早産など、様々なトラブルの原因になる可能性があります。

クラミジア感染症の検査

子宮の入り口のところの分泌物を採取して検査に提出します。

血液検査でクラミジア抗体を検査をすることもありますが、既往の感染を反映し、治療後も陽性が持続するため、今の感染の診断や治癒判定には適しません。
抗体価が高いと骨盤癒着の頻度が高くなるため、不妊症のスクリーニングには有用とされています。

クラミジア感染症の治療

通常は適応のある抗生剤を1周間程度内服していただくと治癒します。
重症例では点滴による治療が行われます。

治癒したかどうかの確認については、薬の飲み始めから3週間はあけたほうが正確な診断ができるとされています。
パートナーも同時に治療することが大切です。

 

 

淋菌感染症について

淋菌による感染症です。

淋菌は性感染症(性行為でうつる病気)として子宮頸管炎を起こし、不正出血や帯下の増加の原因となります。
また、尿道炎を併発することも少なくありません。感染が腹腔内に波及すると不妊症やひどい腹膜炎の原因となることがあります。
女性は感染しても無症状であることが多く、気づきにくいため、自覚がないまま感染源となって、他の人へうつしてしまう可能性があるということです。

オーラルセックスの増加により、淋菌が咽頭から検出される症例も多く、男女問わず淋病感染者の30%の咽頭から淋菌が検出されます。
咽頭の淋菌感染は、治療後にも再発の原因となるため、感染機会がなく再発した場合は、咽頭感染も疑われます。

淋菌感染症の検査

クラミジア感染症同様、子宮の入り口のところの分泌物を採取して検査に提出します。

淋菌感染症の治療

感染者が性行為を行った場合、1回の性行為で30%の確率でパートナーに感染するとされており、男女同時の治療が望ましいと考えられています。

治療には抗菌剤の内服や点滴・注射治療を行います。最近は耐性菌(薬が効かないタイプ)も増えてきており、内服の抗生物質だけでは十分な効果が得られないことも多いため、その場合は抗生物質の注射を行います。

治療には、約1週間かかります。また、淋菌に感染している人の20〜30%は、クラミジアを併発しているので、同時にクラミジア検査をしておくことをお勧めします。
耐性菌が多いことから、3週間後の再検査が非常に重要です。

 

 

腟トリコモナス症について

腟トリコモナス症原虫による感染症です。

主に性行為によって感染しますが、性交経験のない女性や幼児にも感染することもあり、トイレやお風呂など身近なものも感染源になりえます。
20-50%の方は無症状ですが、泡状の悪臭の強い帯下や外陰部や膣の痛みや掻痒感を伴います。

腟トリコモナス症の検査

肉眼的に特徴的な帯下があり、典型的な場合は膣の中に炎症や出血の所見を認めます。
顕微鏡でトリコモナス原虫が確認できる場合もありますが、診断がつかなければ培養の検査をすることもあります。

腟トリコモナス症の治療

公衆浴場などでの感染もありますが、性行為によっても感染し再発を繰り返すことが少なくありません。
そのため、パートナーと同時の治療が重要です。

治療は内服治療を行います。この内服治療中の飲酒は腹痛や嘔吐の原因となりますので3日間は禁酒が必要です。

 

 

外陰腟カンジダ症について

カンジダという真菌(カビの一種)の感染症です。カンジダは健常な人の腟内や皮膚などにも存在しているものであり、普段は症状を起こすことはありません。

免疫力が落ちた時(風邪、疲労睡眠不足、体調不良など)や、抗生剤を服用して腟内の善玉菌が死滅し細菌バランスが崩れた時などにカンジダ菌が増殖し、症状を起こすことがあります。
外陰部と腟の掻痒感や痛み、灼熱感などを伴うことがあります。
酒粕状やヨーグルト状の白色の帯下が増加することが特徴です。

カンジダ症の検査

特徴的な帯下のため、腟の中の帯下を視診により確認した時点で分かる場合もありますが、そうではない時もあります。

基本的におりものの培養検査を行い、1週間後には結果が出ます。

カンジダ症の治療

抗真菌剤の腟錠や軟膏が使用されることが多く、ほとんどの方は改善します。

通常は腟錠治療開始後1週間程度で症状が改善しますが、軽快しない場合には繰り返しの治療が必要です。
症状が改善しない方、繰り返す方や性交渉経験のない方には内服薬も保険適応になっています。

なお、内服薬は妊娠中・授乳中の方は使用できません。

 

 

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